須走口が素晴らしい

1)高山病にかかりにくいし、登りもラクな絶妙なロケーション

4つある登山口の歩き始める5合目の標高を比較すると、富士宮口2380m、富士吉田口2304m、須走口1970m、御殿場口1440m。登りの標準時間は、富士宮口5時間、富士吉田口6時間10分、須走口5時間40分、御殿場口6時間20分。高い場所にあるほど高山病のリスクが高くなり、登山時間が短いほど高度に順応する時間が短いためリスクが高まります。しかし、低いほど体力的には負担が多くなるのですが、須走口は高山病からみても、体力的にみても実に絶妙なバランスのとれたコースといえます。

2)コースが変化に富んでいて山歩きの楽しさを満喫できる。
 須走口登山道は緑ゆたかな森の中を緩やかに登っていきます。色とりどりの高山植物が咲き誇り、種類も数も全コース中最も豊富で、鳥のさえずりを聞きながらの登山もうれしいですね。登山道は良く整備され、歩きにくい岩や、砂礫の滑りやすい所もわずかです。山小屋も適所にあり、ゲストの体調をみて宿をきめられるので、安心です。
景色も素晴らしく、眼下に山中湖が望め、空気の澄んでいるときには遠くは江ノ島から三浦半島、伊豆大島も見ることができます。富士吉田口(河口湖口)は火山礫の砂利でできた人工的につけられたジグザグ道を、ひたすら登るだけの単調で退屈なコース。
富士宮口は最も高所からのスタートで時間も最短でラクにそうですが、道が急な岩場につけられた単調で面白みにかけ、登下山道が同じため、シーズン中はかなり混み合います。

     3)ご来光が一番よく見えるんです   
     須走口は、東の方角にあたるため、どこでもご来光を見ることができます。               
     富士宮口は南斜面のため、山頂でもご来光を見ることができません。東側までお鉢を回る     必要があります。      

         
     4)砂走が楽しい!                                   
     下山は登りほど体力は使わないものの、一気に1500mを下るので予想外に大変です。須走     口の下山道は砂走りといって富士山の醍醐味を味わうことができ、一気に豪快に下りま      す。1歩が2m以上になるくらいの大股で駆け下りる方も多く、3時間ぐらいで頂上から5     合目まで降りることが出来ます。                                   
     この砂走りは4つある登山道のなかで須走口と御殿場口限定で、富士吉田口(河口湖        口)、富士宮口にはありません。

      

     5)山小屋が神対応!

     いつも利用する「瀬戸館」さん。山小屋の中で一番といっていいくらい、トイレがきれい     で、しかも水洗。ボットン型もまだあるのにとてもうれしい、衛生的で充実した富士登山     が楽しめます。

     アットホームな小屋で、ぎゅうぎゅう詰めとは全く無縁で、個室感覚の日が多いのです。

     夕食はカレーライスです。

     6)混雑がないからしあわせ
     観光地化した富士吉田口(河口湖口)、富士宮口ルートと違い、大型ツアーはほとんどな     く、空い ているので各施設のサービスもいいです。
     途中の山小屋での休憩でも腰をおろしてくつろげる。トイレでもならぶことも少ない。落     ちてるゴミも少ないので気分がいいですね。
                    そして、マイペースで登れるので、精神的にもラクです。